触れることも音を奏でることも皆同じ。

音を奏でることと、触れること。

このふたつは、わたしにとって
切っても切れない関係といいますか
音のツールを使うか、人の身体に触れるかという
違いはあるのですけど
同じスタンスで行っています。

我が家の窓辺に、
ウィンドチャイムがあるのですが
これがまた素晴らしい響きで。

新婚旅行先のマレーシアで
一目惚れならぬ一耳惚れ?で買って
抱えて持って帰ってきたもの。

ときどき手で揺らして
その音色を楽しんでいるのですが

開け放った窓から入る風にゆられて
自然にチャイムが奏でられた時の
その響きにはとうていかなわない。

ふいにその響きが聴こえてくると
どきっとしたり
ほろっと涙が出そうになったり
緊張がふわーっと溶けたり

自然のリズムって
やっぱりすごいなーって
いつも新鮮に驚くのです

そんな自然のリズムが織りなす
奇跡的な響きには
とうていかなわないけれども

音叉関連の講座でも
メディテーショナルハンドケア講座でも
繰り返しお伝えしているのは

受け手のエネルギーを損なわないように
繊細に触れていく(響かせていく)こと

そして、コントロールしようとしないこと

このふたつです

音叉を響かせるときに
その人の耳元で
ちからまかせに響かせたら

それは、ちょっと乱暴な表現ですが
げんこつで肉体を殴っているようなもの

逆に、日常生活でも
手荒に扱われたりすると

心がちくっとすることが
あるのではないかと思います

周波数は、もちろん大切。

だけれども
じゃあその周波数の音叉を手に入れて
じゃんじゃん鳴らせばいいのかというと

それは違う気がするのです・・・

ときどき、
「あ、音叉ですか・・・」と
少し困った顔をされる人に出会います

お話を伺ってみると
やはりこの「力任せに鳴らす系」の人が
突然鳴らした「キーーーーン!!」という音に
ダメージを受けてしまったらしく

それ以来、音叉が苦手になってしまったとのこと^^;;

うう、残念なり・・・

これ、身体に置き換えてみると
なんの予告もなく
うしろからタックルされるのと同じ
って言うとわかってもらえるかな?

幸い、その時はお話の流れで
「こういう鳴らし方もあるよ」って
ちょこっとだけ体験していただいたら
ショックを受けた時との響きの違いに
かなりびっくりしてくださって
音叉の名誉挽回(笑)

でもこういうのって音叉に限らず
他のセラピーでも同じことが言えますよね

逆にね、優しいとか繊細とか
言葉で言うのは簡単だけど

やさしくしなくちゃ!と思うあまりに
怖がってびくびくしていると
物足りなかったり
寂しい印象を与えてしまう

サウンドレゾナンスにしても
ボディワークにしても
実際にやってみるのは
むずかしい・・・

セッションって
周波数を通して
クライアント(お客様)と一緒に
旅をするようなこと・・・

そこに必要なのは、
安心できる、安全な「場」と
「信頼」なのではないかと私は思います

(2015年1月のブログより)