サロン物件との出逢い

今年10年めを迎えるサロンのこの部屋に出会ったときのことを思い出すと、天のはからい、という言葉を使わずにはいられません。

エサレン(R)ボディワークの資格を取得して、1年近く自宅でほそぼそとセッションをしてきた頃でした。子どもは小学2年生になっていて、遊びたい真っ盛り。家も学校のお道具やらおもちゃやらが増えてきて、2LDKの自宅でこれ以上お客様を迎えるのは限界だなあ…と考えていた頃。

実は自宅の周りで何軒か物件を見に行ったこともありました。

しかし、家賃が高かったり、仕事での使用を断られたり、物件は素晴らしいんだけど駅からものすごく遠かったりとなかなか決まりませんでした。

やっぱり自宅でもう少し頑張るか、レンタルサロンをその都度借りるしかないのか…

ほぼ諦めかけていたその日、わたしは随分と久しぶりに、出産前に勤務していた会社に遊びに行きました。スタッフさんたちに子どもの顔を見せに行ったのだけど、まあ何か仕事でもないかな〜と思って挨拶に行ったのが正直なところでした。

その会社は、メゾネット式の2フロアを事務所として使っていました。社長さんは留守だったので、メゾネットの下の部屋でミーティングをしていたもう一人のボスに挨拶に行ってみたんです。

ミーティングルームに入るとすぐに、その人から「この部屋、そろそろ解約するんだよ」と告げられたのでした。

不況の折、いわゆる経費削減のため、会社全てを引っ越すわけではないが契約が別だったこのミーティングルームだけ解約するのだというのです。

「君がここを借りてマッサージのお店をすれば?」

その人は冗談っぽくそう言いました。

そのマンションは、わたしが昔、仲間と一緒に会社を作った時に、3人でありとあらゆる物件を内見しまくってやっと見つけたお気に入りの物件だったんです。

これまでに住んだことのある部屋や、勤めたことのある会社を含めても最高の雰囲気の部屋でした。

自宅の近くでサロンを探していた時も、どこかにはここのことが頭にあって、自然に比べていたかもしれません。

ここで自分のサロンを開くことができたら最高だなあ…。

でもあの家賃じゃ到底無理だなあ…。

でもいいなあ…。

 

その日はそのままその会社を後にしました。

すると翌日、家に遊びに来たセラピスト友達が「サロンを探している」と言うではありませんか!

え、、、、、じゃあ、、、、

一緒に借りる?

二人で借りれば家賃は半分。

ワンルームマンションくらいの負担であの部屋を借りることができる!

それまで、誰かと一緒にサロンを運営するなんて考えた事もなかったけど、それがにわかに現実味を増した瞬間でした。

もし、あの日にその会社に遊びに行かなかったら、解約のことは知らないまま、その部屋は他の誰かに借りられてしまったに違いありません。

そしてもし、その次の日にそのセラピスト友達と会っていなかったら、部屋を借りようと一歩を踏み出す事もなかったと思います。

二つの偶然が重なって、わたしは晴れて自分のサロンを持つことができました。

しかし、サロンを持つことと経営はまた別の話。

そのことはまた書こうと思います。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

フクシマ チグサ

旅とひびきと文具が好き。日本生まれの不思議な打楽器「三昧琴(ざんまいきん)」の奏者でもあります。この楽器とともに日本全国世界各地に出没中。